2018年10月6日(土)~12月9日(日)

西宮大谷記念美術館にて開催

昔なつかし・昭和レトロ
キャラクターデザインの先駆者

グラフィックデザイナー

『土方重巳の世界 展』

 

戦前戦後にかけて「映画」「演劇」「バレエ」「オペラ」など幅広い分野において芸術性豊かなポスターデザイン、グラフィック・ワークを手掛け、 1950年代からは劇作家で演出家、小説家としても著名な飯沢 匡氏とともに「絵本」や「童画」、NHKテレビ「おかあさんといっしょ」に代表される子供番組、CMキャラクターのデザインなど、数多くの傑作を残したのがグラフックデザイナーで画家の土方重巳(1915ー1986)でした。

没後30年を目前にした2015年、横浜の旧宅、古いアトリエから日本映画史また演劇史を語る上で欠かすことの出来ないポスターやその原画、CMキャラクターのデザイン画、絵本の原画など数千点におよぶ膨大な作品が発見されました。

わが国では長らく広告ポスターなど大衆文化、商業美術に関しての認識が低かったこともあり、1950年代までの作品の多くが失われ、原画に至ってはほとんど現存していません。

今回の展覧会では、今まで目にすることがなかった貴重な作品の数々、大発見とも言える文化映画の原画とポスターの展示、演劇やバレエの舞台芸術における知られざる歴史や、現存する資料が少ない老舗企業のキャラクターの数々や誕生秘話など、珍しい映像などももご覧いただけます。

アトリエに眠っていた愛らしくそして芸術生豊かな作品の数々・・・・。 それはつい最近描かれたのでは?と思うほど保存状態がよく、みなさまにも発見された感動をお伝え出来るものと思います。

半世紀以上の時を経て公開される「土方重巳の世界」、是非ご覧ください。