2012年9月8日~10月28日
「グラフィック・デザイナー野口久光の世界」

” 街の中のもう一つ絵画

日本のアフィシストがヨーロッパ映画を描く”

尾道市立美術館で開催されます展覧会は、尾道千光寺公園より美しい海と島なみを眼下に、尾道水道が一望できる、すばらい景色を見渡せる美術館で開催。

昔、映画ポスターは映像を転用してデザインされたものではなく、手書きで描かれていました。

パリの街中では、アフィシストと呼ばれるポスター画家が描いたポスターがありましたが、日本にもヨーロッパにまで知られた ー アフィシスト・野口久光  ー がいました。タイトル文字までも手書きで描かれたそれらのポスターは「街の中のもう一つの絵画」として呼ばれるにふさわしい、ヨーロッパの香りあふれるポスターであります。

戦前から活躍した野口は、とくに戦後のフランス映画、「禁じられた遊び」「第三の男」「居酒屋」等の傑作ポスターを手掛け、なかでも「大人は判ってくれない」ではフランス、ヌーベルヴァーグの巨匠フランソワ・トリュフォー監督から絶賛されるなど、評価の厳しいヨーロッパの映画界にまで野口の名前は知られて行きました。それほど映画を見事なまでの描写力で様々なポスターに表現しています。

本展ではポスター、往年の映画スターのポートレート、希少なポスター原画、映画俳優デッサン、レコード・ジャケットデザインや雑誌、本の装丁などの作品や約220点を紹介。また野口を敬愛していた大林宣彦監督が野口に依頼した「ふたり」や「青春デンデケデケデケ」「はるか、ノスタルジィ」が展示。

会期 2012年9月8日(土)~10月28日(日)
会場 尾道市立美術館
開館時間 午前9時~午後5時(ただし、入館は午後4時30分まで)
夜間会館 10月6日(土)は午後8時迄(ただし、入館は7時30分まで)
休 館 日 月曜日(ただし、9月17日、10月8日(月・祝)は開館)
観 覧 料 一般 700円/高大生 500円/中小生以下無料
[前売は各200円引、団体(20名以上)は各100円引 ]
■70歳以上、身障者は証明できるものを提示により無料
主   催 尾道市立美術館、中国新聞備後本社
後   援 広島県、NHK広島放送局、尾道エフエム放送、尾道ケーブルテレビ
企画協力 NPO法人古き良き文化を継承する会
協   力 公益財団法人 川喜多記念映画文化財団、北原照久コレクション、清水俊宏コレクション