2018年1月10日 ~3月25日
「野口久光 シネマ・グラフィックス」展
ご案内
2018 年1月、大変な大雪となった新潟市が混乱しているさなか、新潟市美術館にて「野口久光 シネマ・グラフィクス展」が開催されました。
野口久光の描いた数々の映画ポスターの展示はもちろんのこと、ジャズメンのデッサン、フォトグラフの展示・・・、特に野口と親交も厚く「新潟市国際親善名誉市民」の称号が贈られた新潟市ゆかりの人、デューク・エリントンにまつわる貴重な展示やトークイベント等も開催されました。
館内では公開当時の予告編映像を公開!
- 会 期 2018 年 1月10日(水)から 3 月25日(日)まで
- 休館日 月曜日(*ただし、2月12日は会館)2月13日(火)
- 時 間 午前9 時30 分~午後6 時(観覧券の販売は午後5 時30 分まで)
- 会 場 新潟市美術館 企画展示室
- 住 所 〒951-8566 新潟市中央区西大畑町5191-9
- T E L 025-223-1622
2月8日(木)には、新潟にいらしていた文化庁長官 宮田 亮平氏が野口展をご覧くださいました。文化庁のフェイスブックに訪問時の写真が掲載されました。
2018年2月10日(土)
トークショー
「エリントンと新潟・野口久光とジャズ」
開 催
トークショーは2部構成で行われ、星 とよ子さん、根本代表とそれぞれが公演しました。(雪で足元の悪い中、皆さま来場くださりありがとうございました!)
☆「エリントンと新潟」
1964年、M7.5の新潟地震によって甚大な被害を受けた新潟に、当時来日していたデューク・エリントンが、新潟アメリカ文化センター代表アシュフォード館長の働きかけで、急遽ハワイ公演を取りやめて救済に手を差し伸べるべく新宿で行ったコンサートの収益金を、新潟市に寄付したという経緯がありました。
この時アシュフォード館長の秘書をされていた星 とよ子さんから、館長と市内を視察し、考えを巡らせてエリントンに協力を願う連絡を取ったいきさつなど、その時の状況をお話しいただきました。
星さんが初めてエリントンに会って握手をした時、とても大きく包み込むような感じであったとお話されていたのが印象的でした。
新潟名誉市民となったエリントンについて、その後訪れたアメリカでの取材から、エリントンの人となりや家族の証言なども織り交ぜた内容など、エリントン氏への理解が深まった貴重なお話をしていただきました。
☆「野口久光とジャズ」
野口久光がジャズ評論家として映画界からジャズの世界に入ったいきさつや、デユーク・エリントンが一番好きなミュージシャンとおっしゃっていた野口久光のエピソードを交えた講演となりました。
2018年2月10日(日)
大林宣彦作品『思い出は映画とともに』
上映会+アフタートーク
認知症予防・介護予防に文化が貢献できるのではないか?
このことは各地で美術展を開催する毎に来場された方々の、入口での感じと出口での様子では、その姿勢や表情が変化してとても明るく変わっておられる方々がいらっしゃいます。豊かな表情で帰られる高齢者の方々を拝見して気づいたことがきっかけでした。
欧米ではすでに美術館においても回想法といわれる美術全般が人間の脳に働きかけ、脳の細胞が活発に動くことによって記憶がよみがえり、認知症の進行防止の力になること、また予防となるということがいわれております。それは美術館の運営にも活かされています。
猪熊弦一郎氏も ー 美術館は「心の病院」ー と述べ、美術館の果たす役割の大切な一つであることを述べておられます。
上映いたしました映画は回想法の映画として、大林宣彦監督にご無理をお願い申し上げご協力をいただいて製作。映画の予告編を中心とした映像作品が出来上がりました。
今回の上映会でも大勢の皆さまにご覧いただくことができ、楽しんでいただくことが出来たのではないかと思います。ありがとうございました!
NPOでは、高齢者の方々に特に「感動する」ということを大切にしていただきたいと願い、良質な大衆文化(映画、演劇、音楽、落語等々)を用いての回想法を実践しています。
また回想法は、介護する側にも役にたつコミニュケーションツールとして活用できるものであり、文化の活用法の一つであることをお伝えすることが出来たのではないかと思います。