土方重巳は、1938年に多摩美術大学を卒業後、東宝に入社し、『馬』や 『決戦の大空へ』などの映画ポスターを手掛け、戦後はフリーとなり        「映画」、「演劇」、「バレエ」「CMデザイン」など幅広い分野で優れた作品を生み出しました。

1949年に劇作家飯沢匡と出会い、以後飯沢とコンビを組んで数多くの傑作「絵本」「人形絵本」「童話」を手掛け、「人形絵本」はアメリカやヨーロッパなど世界各国に翻訳本として紹介され、累計2000万部以上売れたといわれています。

またNHKテレビ『おかあさんといっしょ』の初代キャラクターとして一世を風靡した「ブーフーウー」はテレビの児童番組の歴史を語るうえで欠かせない作品となっていますし、CMキャラクターの傑作サトウ製薬の「サトちゃん」など多くの人の記憶に残る作品も数多く残しています。

1986年に71歳で亡くなるまで世界中の子供たちに豊かな心と夢を与え続けた土方重巳。
2015年、NPO法人古き良き文化を継承する会では、土方重巳さんのご遺族から全ての作品の寄贈を受けました。
土方画伯の作品を保存、継承し、後世に伝え残す活動を行って参ります。